小学校教師

小学校教師のススメ

小学校教師のススメ

毎年2%のインフレ率のこの御時世、8年前まで280円だった吉野家の牛丼もいつの間にか426円になってしまいました(卵と味噌汁を付けるとさらに+148円)。このインフレの最中、将来に漠然とした不安をもつ若者は多いと思われます。そんなあなたに小学校教員をお勧めします。

昨年、高校三年生の甥っ子が急に『大学に進学したい』と言ってきたとき、育児放棄をしている父子家庭で育ったのでお金がなく、かといって叔父である私も私立大学の学費を捻出することは無理でした。

とは言っても、見捨ててきた訳ではなく、一応、中学生のときから航空整備士になりたいといっていたのです。彼の母親が癌で亡くなる2週間前にも、母親に『航空整備士になってANAに勤める』と誓っていたのです。高校入学時には3年後には千葉職業能力開発短期大学校に進学するつもりで、その分の学費は、私の両親が積み立ててきたのです。そして、昨年の5月、私の運転で学校見学まで行って、そのときは希望に満ち溢れて、入る気満々だったのです。

ですから、翌月になっていきなり『大学に入りたい』と言ってきたときは、寝耳に水でした。

甥っ子は『奨学金を貰ってでもいきたい』との一点張り。かといって、勉強をしてきた訳ではなく、そもそも高校もスポーツ推薦クラスでしたし、数学は学年ビリを争っていたほどの実力。高校三年生の最後の大会が終わって、周囲が大学に推薦の話しが来る中で、急に大学進学を決意したのです。

私は、彼の将来を考え『奨学金は借金だから、文系の大学に入って就職しても返せる金額ではない。』と一応反対しました。ただし、『教育学部に入って、公立の教員になるならば別だけど…。』と言って、データを使って説明しました。

まず甥っ子の現状把握のために、質問しました。

「現在の日本国民の平均年収っていくらか知っている?」

もちろん、甥っ子はわかりません。でも、考えさせるために、ハズレてもいいから答えさせました。

「800万円くらい?」

と言ってきました。

「それは君の父親の2倍の年収だよ、現在、年収800万円を貰っている人って労働者の1割しかいないんだよ」

そう言って、ネット記事から年収の表を見せました。

「民間給与実態統計調査」(国税庁)


国民の年収

つまり、現在の平均年収は、433万円(昨年のときは426万円だった気がします)で、国民の半分が400万以下の年収ということを教えました。

私の父(甥の祖父)は、小学校教師で校長まで務めた人でした。そこで、

「ちなみに、じいじの年収って校長のときいくらだったか知っている?」

「800万円くらい?」

甥っ子は、さきほどと同じくらいの年収を答えました。

「くわしくは知らないけど、1200万円くらい。校長を務めていたからその分の手当があったけど、そうじゃなくても40代で900万円だったから、小学校教員になれば年収600万円~800万円はいくはずだよ。地方公務員だもん」

甥っ子はポカンとしておりました。

「この意味分かる?」

「よくわかりません」

「小学校教員になれば、国民の上位1割になれるということだよ」

これを説明したときは、正直、全然、響いてなさそうでした。

しかし、数日後、本人から『小学校教師になる』という連絡が来て、私にとっても非常に辛い、マンツーマンの受験勉強が始まりました。

結果は、AO入試は2連敗しましたが、一般入試は2連勝。いまでは、大学生ライフをエンジョイしております。

しかし、教育学部に入っても、教員採用試験に合格しなれば意味がありません。彼の性格からして、大学3年生の冬頃になったら「勉強を教えてくれ」と言ってくるに決まっております。

なので、私が早めから対策のブログを開設した次第です。いずれは、このブログをもとにYouTubeでも解説していこうと考えております。

小学校教師は魅力的な職業です。

半世紀ほど前は、医者になるためにはお金を払えばいける医学部が沢山ありました。ご存じの通り、今では私大の医学部でも最難関です。しかし、半世紀続いた医学バブルはこれから下火になっていくと思われます。なぜなら、医療人は心身ともに疲弊しているからです。IT関連分野でエンジニアで働いた方が数倍も多く稼げます。ですから、医師免許を持っていても、その才能を別のところにつかって、充実した人生を選ぶ人が多くなると予測されます。

逆に、教育は人と人との関係が重視されるので、特に小学校教諭の需要は益々増大すると考えられます。未来予測的な話しになりますが、30年後から50年後の日本は、現代の医学部のように教育学部は狭き門になっているのではないでしょうか。私立大学では急ピッチで教育学部が新設されておりますし、私立文系の大学が生き残るには教育学部を充実させていくしか方法がないような気すらします。

もし、漠然とした不安を抱えている中高生や浪人生はもちろん、勤めている方でも勤務先が不安であれば教員採用試験には年齢制限はないので通信大学で資格を取得し、小学校教師を目指してみてはいかがでしょうか。

そんなあなたを応援するために、このブログやYouTubeでコンテンツを充実させていく予定です。

あなたの声が励みになります。

どうぞ、宜しくお願い致します。

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