わからない問題にあったら、時間をかけることなく、さっさと次の問題へいくべきだ、ということを以前にお話しました。その方法として、二つの方法を挙げました。
一つは、予めマークする番号を決めておいて、その番号をマークする方法。多くの人が5つの選択肢があったら、3番目にマークするので、③をマークすれば、相対的にダメージが少ないと指摘しました。
もう一つは、それ以外の問題で、自分がマークした番号で一番少ないものにマークするという方法。ただし、これはある程度均等に正解肢が振り分けられていることを前提としております。司法試験などの難関な国家試験は、漏洩防止の観点から、一番少ない正解肢と一番多い正解肢は、その比率は2倍以内に抑えるという暗黙の了解があるのです。しかし、例えば、歯科医師国家試験などは極端に正解肢が分かれるものなので、漏洩があったとか、なかったとか揉めてしまうわけです。
では、神奈川県(横浜市、川崎市、相模原市を含む)教員採用試験ではどうなっているのでしょうか?
正解肢を調べて見ました。
この3年間(2020~2022年度)の神奈川県の正解肢まとめ
ズバリ、教養科目と小学校全科を合わせると③が一番多く、23.4%の正答率。次に、④が22.9%、②が22.5%の正答率でした。
教職教養では④が一番多く、25%の正解率でした。次いで、②と③が22.7%でしたので、教職教養では、わからない問題が出たら②~④のいずれかをマークすることが正答率を上げることに繋がるかもしれません。
小学校全科では、③が一番多く、24.4%の正解率。次いで、②が22.2%でしたので、小学校全科では、わからない問題が出たら、②か③のいずれかをマークすることが正答率を上げることに繋がるかもしれません。
で、ここで、注目して欲しいのは⑤が極端に少ないことです。⑤が11.25%の正解率ですから、②と③の半分以下です。
特に教養科目はほぼ5者択一問題ですから、⑤が嫌われていると思われても仕方がないと思います。ただし、小学校全科では、4者択一問題や6者択一問題が多いので一概には言えませんので、あくまでイメージとして捉えておいてください。
小学校全科において6者択一の場合、この三年間、⑥の正答率は14.8%ですが、2021年度では6者択一問題では⑥の正答率は30%(3/10)でした。しかし、2022年度では12.5%(1/8)、2020年度では0%(0/9)でした。
以上の流れを頭に入れておくと、わからない問題が出たときに選ぶべき選択肢が見えてくるのではないでしょうか?
というわけで、神奈川県小学校教師採用試験では、わからない問題が出たら、③をマークするのが無難ですが、安定感のある②、一般教養では④にしてもよい感じがします。