小学校全科

小学校全科から攻める?

では、一般教養と小学校全科は、どちらから先に攻略すればよいでしょうか?

Students are reading books to prepare for university entrance exams.

一般教養と小学校全科は重なる部分が多いです。そして、大学の教育学部に入った方々は、みんな小学校を卒業されたはずです。他方、一般教養は、大学の1年生から2年生の間に学ぶものです。ですから、大学受験勉強が終わったら(おそらく人生で一番頭を使った時期ですから)、頭が新鮮なうちに、大学入学前から小学校全科の勉強を始めるのがベストだと思います。

つまり、一年生で「小学校全科」を完成させ、二年生で「一般教養」を完成させ、三年生で「教職教養」を完成させるというプランがいいのではないでしょうか。

とはいえ、教員採用試験の「一般教養」はほぼ中学校までに学ぶものばかりなので、正直、どちらを先にやっても良いと思います。いっぺんに小学校全科と一般教養を学ぶというのもいいのかもしれません。

でも、教員採用試験の参考書をみると、「小学校全科」の試験範囲は物凄く広くて一年では終わらないよ、という反論もでてくることが予想されます。

過去問はカタチを変えて繰り返し出される

High school or college student group sitting at desk in library studying and reading, doing homework and lesson practice preparing exam to entrance, education concept.

しかし、「小学校全科」の問題数は、たかだか30問から36問程度です。範囲が広いからこそ、そこから出題される問題は、各分野の超重要な問題ばかりなのです。重箱の隅をつつくような問題なんか、出ません。ですから、出るところは毎年ほぼ決まっているのです。過去問で出された問題は、カタチを変えて繰り返し出される。これが鉄則です。

よく受験界ではよく、同じ問題は二度と出ない、ということが言われると思います。そりゃあ、同じ問題を出したら、特に公的な機関であれば手抜きと批判されるので、全く同じ問題はでません。そんなの当たり前のことです。ですが、同じ問題は二度と出ないから過去問はやらない、という論理の飛躍です。これだけ莫大な試験範囲から厳選された問題は、受験生に知っていて貰いたいところだったり、毎年、受験生の多くが躓くところなのです。ですから、カタチを変えて出すのです。なので、過去問分析は必須ですし、それどころか、全ての受験勉強は過去問に始まり、過去問に終わると言っても過言ではありません。

奇問・難問の答え方【裏技?】

試験勉強で不安になるのは、知らない問題が出されたらどうしよう、ということではないでしょうか。その不安から、勉強範囲を広げてしまい、基本的なところを忘れてしまって失点してしまう。これだけは避けてください。少なくとも、教員採用試験では、正解が目の前の5つの選択肢のうちのいずれか一つなのですから、運を天に任せて、どれか一つ選びましょう。

運を天に任せてというだけでは無責任なので、ここで、わからない問題の解答の仕方を2つ伝授します。

前提として、対策をしてきて、すぐにわからないような問題は、時間をかけてもわかりません。その場合は、試験時間を無駄に失わないために、さっさと選択肢を選んで次の問題に移りましょう。わからない問題はサッサと飛ばす。これも鉄則です。問題文を読んで10秒後に解法がわからなかったら、サッサとマークして次の問題に一球入魂で臨む。その為の方法を伝授します。

1つは、予め決めておいた選択肢の番号をマークするという方法。わからない問題がでたら、予め選択肢3にマークするとか、決めておきましょう。時間をかけても解けそうもない問題は、とりあえず1~5の中で好きな数字をマークするのです。ただし、このやり方だと正解する期待値は0.2、すなわち正答率がせいぜい20%です。でも、それで当たったら儲けもの。そんな感じで良いかと思われます。私が持っているデータから、わからない問題に直面したときに五択なら3番に付ける人が一番多く、その次に4番でした。ということは、3番か4番に付けていれば、たとえ不正解でも相対的にダメージが少ない結果となるのです。

もう1つは、自らの選んだ選択肢のウチで、最も少ない選択肢にマークする方法。ある程度の実力が伴ったら、これこそが正答率をアップする方法なのです。ただし、効果が高い試験と効果が低い試験がありますが、少なくとも神奈川県内の教員採用試験では有効だと覆われます。その理由は、後日、説明させていただきます。

では、なぜ奇問・難問が出されるか?

High school or college Asian student group sitting at desk in class studying and reading, doing homework and lesson practice preparing exam to entrance, education concept.

やはり選抜試験である以上、差別化しないと合格者を決められません。ですから、得点差をつけるために、敢えて、難しい問題を鏤めておくのです。そもそも、試験問題は60点~70点が平均点となるように作られております。その場合、敢えて、①半数の受験生が不正解となるような難問や、②正答率が20%を切るような超難問や奇問を入れるときがあります。両者とも間違えても合否に影響しないのですが、実際の受験場では、緊張した状態で解けない問題が出るとパニックになってしまいます。頭が真っ白になってしまうのです。そうすると、その次の問題で躓いてしまうのです。普段なら間違えないであろう問題でも、自分を疑ってしまい、間違えてしまうのです。実は、これこそが、難問、超難問及び奇問の狙いなのです。決して、ここまでの知識を身につけてこいという意味ではないのです。

しかし、毎年、そんな難問、奇問で涙を飲む人が多いので、予備校や受験生想いの学校の先生が難問対策をしてしまうのがマズイのです。ただでさえ広い試験範囲を深めてしまうのです。しかも、先生方は、各分野の専門家なのでいいのですが、受験生からしてみると勉強する範囲が更に広まってしまい、深みに嵌まって溺れていくのです。そうして、受験産業が潤い、受験生は土壺に嵌まっていくのです。

ですから、受験生の7割以上が正答する問題を確実に解けるようにすれば、わからない問題を適当にマークすれば合格するのが、ほとんどの国家試験の実態なのです。

本日は以上です。

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