小学校教諭になるためには→免許が必要
小学校教師になるためには、小学校教諭1種(大卒程度)、2種(短大卒程度)、専修(大学院卒程度)という三つの免許のうち、いずれかが必要です。
ですので、小学校教諭1種の免許が取得できる大学の教育学部に進学するか、小学校教諭2種の免許が取得できる短大や専門学校に進学しなければなりません。昇給のことを考えたり、人生を楽しんだりするには、やはり、大学に進学して1種免許を取得するのが良いのではないでしょうか。
免許状取得後(大学4年生のように取得見込みも含む)に公立小学校の場合は、各都道府県や政令指定都市が実施している教員採用候補者選考試験の受験が必須となります。ただし、公立の場合は合格しても必ずしもすぐに小学校教師になれるわけではく、教員採用候補者名簿に登載されて、必要に応じて各学校や教育委員会での面接など、所定の手続を経て、正式採用となるようです。
他方、私立小学校の場合は、学校法人毎に教員採用試験を受けて、合格する必要があります。特に有名私立小学校の場合は、小学校教諭専修の免許を要求するところもあるようです。
今まで勉強してこなかった人でも半年あれば、どこかしらの大学に合格できるハズですので、チャレンジしてみては如何でしょうか。また、社会人の場合は、働きながら通信制の大学に通うことで、小学校教諭1種の免許が取得できます。
採用試験の流れ:神奈川県を例に
ここで、令和4年実施の神奈川県の教員採用候補者選考試験の流れについて、確認してみます。神奈川県は、他に同日に、横浜市、川崎市、相模原市が独立に試験を実施しておりますが、教職教養・一般教養、科目試験(小学校全科)は同じ問題となっております(横浜市は適性試験が必須です)。政令指定都市によって、都道府県と同じ問題を使ったり、独自の問題を作ったりしている場合があるので注意してください。
2022年02月09日に試験の概要が発表されました
試験の概要について
(1)試験日程
第1次試験 令和4年7月10日(日曜日)
第2次試験 令和4年8月8日(月曜日)~令和4年8月22日(月曜日)までの間で実施予定
(2)受付期間等
期間 令和4年4月20日(水曜日)~令和4年5月12日(木曜日)→※郵送申込期間は4月20日(水曜日)~5月6日(金曜日)
受付 原則インターネット申込み(一部の特別選考を除く)
(3)受験資格
次の1~3の要件を全て満たす人
1 受験する校種等・教科の教員普通免許状を所有している人、又は令和5年3月31日までに取得見込みの人(ただし、一部の特別選考を除く)
2 年齢要件 昭和37年4月2日以降に出生した人
3 地方公務員法第16条及び学校教育法第9条に規定する欠格事項に該当しない人
2022年04月06日に募集人員、実施要項が発表されました
横浜市では試験科目の発表もありました。独自に、事前にネットの適性試験を受けなければならないようです。この適性試験は、面接時の資料となるようです。ですので、横浜市を受験する際は、適性試験の勉強も必要になります。ただし、ネット受験というのがネックで、問題文に直接手を加えて分析することができないのでかなり大変かと思われます。
2022年06月17日に応募状況の発表
1 校種等別応募状況
校種等別の応募状況は、次のとおりです。
横浜市と東京都はもう少し倍率が上がります。
2 試験日程
第1次試験 令和4年7月10日(日曜日)
第1次試験の選考結果の発表 令和4年7月28日(木曜日)
第2次試験 令和4年8月8日(月曜日)~8月22日(月曜日)
第2次試験の選考結果の発表 令和4年9月29日(木曜日)
ざっと、毎年、このような流れです。
ですから、もしあなたが大学3年生なら来年、大学2年生なら再来年、大学1年生なら3年後にこのようなスケジュールとなります。
私は歯科医師なのですが、国家試験に落ちてしまう多くの方々が『卒業試験が大変で勉強できなかった』『舐めていてほぼノー勉で受けたら落ちた』と言う方が多いのですが、もう既に試験時期は決まっているのです。歯科医師国家試験は大学に入学したときから逆算して国家試験対策をしていれば全然難しくなく、私は大学5年生のときに6年生にライバル意識を燃やして模試を受けて既に合格圏内に達していたので、5年生のときに受験していても合格していたと思います。
ですから、小学校教員採用試験を受ける方々も、大学二年生や三年生のうちに、合格する実力をつけてしまえばいいのです。そのつもりで日々の授業を真剣に、楽しく受けてください。