教職教養と一般教養の比重をどちらに置くべきか?
非常に悩みどころだと思います。しかし、私は、点数の多いところに比重を置くをモットーにしているので、もし私が小学校教員採用試験を受験する場合には、一般教養のほうに比重を置くと思います。というのも、小学校全科と一般教養は重複するところや関連するところが多いからです。
横浜市の科目試験から伝わるメッセージ
例えば、私の甥っ子が第一志望とする横浜市の出題は、このようになっております。
試験時間は、「教職教養・一般教養」と「小学校全科」がそれぞれ60分なので、それぞれ均等に配点されていると予想されます。しかし、出題された問題数をみると、昨年(2022年度採用)は、教職教養が15題、一般教養が24題と「教職教養・一般教養」の6割弱が一般教養の問題でした。「小学校全科」は30題だったので、科目試験の69題中54題と約8割近く(78.3%)が「小学校全科」とその周辺の問題だったのです。しかも、横浜市はTAPの適性試験を受けなければなりませんから、試験の9割以上が「小学校全科」とその周辺の問題ということになります。
試験科目から、横浜市は社会人としての事務処理能力を有し、かつ、広く一般教養を持った方を先生として受け入れたい、というメッセージが伝わってきます。もしかしたら、他学部を出て、後になって教員免許を取得したような方にも寛大なのかもしれません。流石は、国際色豊かな都市ですね。
ただ、私立の教育学部に通う甥っ子にとっては、より難易度の高い試験となってしまっておりますが…。笑
ちなみに、神奈川県は、このようになっております。
正直、私は甥っ子に生まれ故郷があるこちらを受験して貰いたいのですが、小学校から横浜育ちなので、やはり、横浜市が良いようですね…。
東京都の科目試験には一般教養がない!!
次に、甥っ子が第二志望としている東京都の出題は、このようになっております。
試験時間は、「教職教養」と「小学校全科」がそれぞれ60分ですが、なんと東京都は「一般教養」がありません。ですから、東京都が第一志望の方は、一般教養をやらなくても良いようにも思えます。しかし、通常、3つから4つの地方自治体の採用試験を受験するので、一般教養は最低限しておいたほうが良いでしょう。また、それが「小学校全科」の得点アップに繋がる可能性も考えられます。
横浜市と東京都は併願できない!!
あ、今、書きながらふと疑問に思って調べたのですが…。恥ずかしながら、今、知りました。東京都と神奈川県及び横浜市は試験日が重なっていて、併願できませんでした。これは困った。
私の経験上、甥っ子は、散々、横浜市が第一志望と言っておきながら、今、東京の大学に通っているので、いざ出願となると東京都を第一志望にすると言ってきそうな気もします。ですので、当初の予定通り、東京都の対策もやっていきます。併願は考えなければいけないのですが、横浜市と東京都の対策だけでかなりのボリュームがあるので、他は基本だけ抑えれば十分だと思います。もちろん、過去問はやるべきです。でも、もしわからなくても、科目試験は五者択一試験なので、適当にマークしても2割当たりますから、細かいところは捨てて、基本を抑えて6割を死守する勉強法でいいのではないでしょうか。
本日は、以上です。